悔しい

獣医に一晩お嬢を預け、虫下しを飲ませるなどの処置を施したが、一向に回復の兆しを見せない。原因を探るため腹部を切開すると全体にガンが広がっていて、手の施しようがないと言う。姉や母と話し合い、安楽死させてやる事に。手遅れになるまで気付いてやれなかった。悔しいし、苦しい思いをさせて本当に申し訳なかった。最期の瞬間、まだ温かい身体をさすりながら「ごめん」と呟くのが精一杯だった。明日、荼毘にふします。