漫画と音楽のランキングがここに来て急に煮詰まってきました(汗)。日記に変化を持たせる意味でもエロゲのレヴューを急遽開始。心に(股間にも)響いたエロゲをちびちびと紹介していきます。手元に無いゲームなんかも取り上げるので、ところどころいい加減な記述も出ると思いますが、笑って許してやってください。
記念すべき第1回目は、魂のゲームランキングで不動の1位をキープし続けるinspire(インスパイア)の「days innocent」。99年10月の発売だから、もう4年以上も昔のソフトなんすね(溜息)。山あいの小さな町で営まれる少女たちの日常や、ちょっとした心の揺らめきなんかを題材にしてます。
このゲームの最大の特徴は、特定の主人公を設けていないこと。そして、プレーヤーは“特別な存在”になって物語の舞台を俯瞰するような箱庭を眺めながら、そこで起こる様々な出来事を追いかけていく。だからプレーヤーは物語に干渉できず、イベントを「観る」「観ない」の選択肢しか与えられていない。そんな、あまりにも斬新な(突飛ともいう)システムだったため、私みたいな変わり者以外、全く注目されず、フォロワ―も出てこなかった。
あと登場人物たちの会話。他愛の無い話ばかりなんだが、細部に至るまで練り込んであって読んでいるだけで楽しい気分にさせられる。ただ、“絡み”のシーンになるとテキストのタッチもガラリと変わり、シチュエーションの妙もあって倒錯度が一気に跳ね上がる。
さらに読み進めていくと、思わずハッとさせられる場面もあったりするわけだが、ネタばれになるので止めておきましょう。吉田秋生の『櫻の園』が好きな人にはオススメです。