inspire(インスパイア)の全ての作品で音楽を担当しているGolden"玉龍"氏は、エロゲ業界では珍しくアンビエント系の曲づくりに定評がある(と、私が勝手に評価しているだけだが…)。デビュー作の「quadrant」(クアドラント)は割と平凡なんだけど、音源がCD−DAとなった「Pretty Crisis」以降、曲づくりの幅を一気に広げたと思う。ブライアン・イーノの影響を強く感じさせる作品の数々は、凡百のエロゲ音楽とは一線を画している。そのものズバリ「ambience」(アンビエンス)ってゲームもあるほどだ。
inspire亡き後、wingでの第一作「vision」も相変わらずの"玉龍"節で、昨今のエロゲ音楽のトレンドとは完全に隔絶していた。今後もこの調子で突き進んで欲しい(だから頑張って「エーデルヴァイス」を作って下さい)。